妄想旅行記

なんだか上手く考えがまとまらない。
頭が散らかっていて、自分がどうしたら良いのか分からない。
不満と、不安ばっかりあって、進む方向が見えてこない。
どうしたら良いのか、どうしたいのか分からない。
どうにも気持ちが悪くて、考えをクリアにしたくて。
自分が自分でないようで、すごくむりしているようで、辛くて辛くて仕方ない。
どうにかしたくて、もどかしくて。
こんな時には。
そう、寺だ！
お寺に行って仏像を見よう！
困ったときには神頼みだって云うじゃないか！

そうだ、京都行こう。


と、思ったわけではまるでない。



けど、ちょっと京都に行ってきました。
正確に言うと、神戸に用事があったので、帰りに京都によりました。
滞在半日も無かったのですが、行きたかったパン屋により、「赤い彗星」と云うパンを買いました。
結構な雨と雪まじりの寒さのなか、バスに乗ることもせず、えっちらえっちらと歩き歩き。
碁盤の目の京都の町に悩まされ、パン屋を見つけたときにはマッチ売りの少女さながら涙でそうでした。
パン屋は世界を救うな！と思った一瞬。

あたたかいパン屋のなかでは、「坊やだからさ」と、私を嘲笑うように赤い彗星が待っていた、

と、いうことはまるでない。



駅から近かったので東寺に行きました。
凄い仏像に迎えられて、なんだか自分はちっちぇーな、と思いました。
お寺で売っていた「東寺」Ｔシャツがあまりにシュールで買いそうになりました。

これはもはやサムライブルーな、綺麗なブルーに、中学生の名前さながらに、
「東寺」！
と書かれていた。
是非これを来て友達に会っちゃたりして、なにそれ？とか言われちゃったりしてみたくなって、
ちょっと手を伸ばした。

なんて、こともまるでない。



五重塔の中が公開されていた。
ボランティアスタッフの人がたくさんいて、これでもか、というくらい説明していた。
この人たちが全員「東寺Ｔシャツ」着たらよいのに。
と、思った。
これは、本当。

西本願寺と、東本願寺にも行ってはみるが、絶賛工事中だった。
親鸞上人がなんかして何周年！と云う記念が何年後かにあるらしく、
一休さんさながら、「しんらんさん」というアニメが流れていた。

そのあまりのシュールさに可笑しくなってしまった京都。ああ。京都よ、どこへ向かっているのだ。