メルマガ連動企画 今月のお題「怖い体験」

ウチのよもぎさん（猫♀）はヒドい怖がり。
知らない人や宅急便の人からは猛ダッシュで逃げるし、玄関のチャイムにもビクビク。

実はよもぎさんはウチの家族にとって二代目の猫。
10年近く一緒に過ごした初代（♂）がいて、彼はなかなか豪傑だった。猫を飼うのに不慣れだった私たち家族は、人が食べるもの物をあげてしまったり、家の外へ出しては喧嘩してけがしたり…させてしまって…。と結果、もうちょっと長く生きられたかも知れない命を縮めてしまっていたのかもしれなくて。それでも私が彼を見た最期は、とっても気持ち良さそうに庭で風に吹かれて眠っていたのだけれど。
　
さて、彼のいなくなった翌年にはよもぎさんがやって来、子猫特有のハイテンションで一階二階をワッショイワッショイ飛び回っておりました。
しかし夏、あんなにワッショイしていたよもぎさんがめっきり一階に降りて来なくなりました。何か怖がってビクビクと。何もないのにーと確認させて一階に下ろしてもすぐに逆戻り。ひきこもり。
そんなよもぎさんを見て母が一言、「前のねこちゃんが帰って来ているのかもね」
そう、時はちょうどお盆の頃。
実は彼が帰ってきていて、新入りのよもぎさんをちょっと脅かしてみたり、今度はしっかり育てているのか、と私たちを見にきていたのかもしれません。ふわふわ霊になって。また風に吹かれて気持ちよく。

そしてようやくお盆も過ぎる頃、ひょっこりと、またよもぎさんが一階に降りてくるようになったのでした。
あの時、何を見たかはよもぎさんにしか知る由もないこと。
でも、よもぎさんはドンドン彼に似ていきます。模様とか、見た目が。違うのは尻尾の長さと、もちょっとの度胸だけ。
とにかく、今度も少しでも長く一緒にいられますよに。

私ではなく、よもぎさんにとっての「怖い体験」でした！




わっしょい期にくらべて随分ふてぶてしくなったよもぎ。